ゲイリー・スミスの短期売買入門

投資本

『ゲイリー・スミスの短期売買入門』ゲイリー・スミス

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本の内容

トレーディングは確かにビジネスである。

趣味や一攫千金の対象ではなく、いくつかの点でトレーディングをもっとビジネスとして、職業として扱うことにしたのだ。

毎月確実に儲けること。

 

できるだけ早く金持ちになりたいという部分は、トレーディングを始めたその日から逆効果しかもたらさなかった。

金額の多少にかかわらず、毎月利益を出すように専心しようと決意した。

そうすれば時がたつにつれて資本は累積され、かなりの額になるはずだ。

 

トレーダーにとって最悪なのは、生活費の請求書の支払いのための資金繰りでプレッシャーを感じることである。

逆に言うと、大きく負けないことの重要性を学びました。

 

市場に戻ってこれないほどのダメージさえ受けなければ、いつか挽回するチャンスはあります。

トレーディングは余裕資金ですることが基本です。

 

心構え

トレーダーとして成功し、規律正しいトレーディングをしようとするなら、トレーディングの分野に限らず実生活の面でも規律正しい行動をしなければならない。

トレーダーはマーケットに「リアクト(反応)」すべきで、「プレディクト(予想)」したり、「アンティシペイト(期待)」したりすべきではないことをいつも忘れてはいけない。

 

仕掛け

強気のトレンドを形成している間に何らかの理由で手仕舞った後に信じられないくらい相場が高値を付けたときでも、二度とそのトレンドに参加したことがなかった。

このトレーディング手法の欠陥の原因については、心理的要因が幾つかあることは間違いない。

 

現在の手法では、ポジションを手仕舞いしたあと、翌日になってマーケットの動きを見てそれが間違いだったと分かれば、即座にその取引を再開している。

マーケットでトレンドが見られないときにオシレーターが100、-100に近づくと、それは通常、反転のシグナルだということに気付いた。

 

利食い

時が熟さないのに利食いするのは、頭が良くないか、失敗する人間のすることである。

富を蓄積するためにはできる限り多く、またできるかぎり長く、勝つチャンスにとことん乗ることが必要である。

 

ポジション管理

多くのポジションを抱えて自分の能力を超えた過大取引をしていると、何が起こるか知れたものではない。

仕掛ける前に、資金量を把握し、許容できるリスクを踏まえてポジション数を決めなければなりません。

 

資金管理

資金管理とは規律とリスクへの対応の仕方

  • 分不相応な取引はしないこと
  • 損失を最小限にとどめること
  • 利益に利益を稼がせること

 

リスク管理

何年もかけてマーケットについて学んでいるのに努力の結果として見るべきものがないという人もいるだろう。

この場合の問題は、リスクと不確実性をうまく扱うことができないことにある。

 

リスクについては、リスクのとり方とリスクの管理の両方のバランスをとらなければならない。

全投資額の1~2%以上のリスクをとるようなことはしない。

 

取引上の欠陥に立ち向かう

堅実に稼ぐトレーダーへと変身したのは、取引を一件ずつ精密に分析した結果なのだ。

取引方法に、ファンダメンタル、テクニカル、精神的、な面で再三犯している過ちがないか探し求めた。

 

  • トレンドに沿って売買しているか
  • 天井や底値を捉えようと努力しているか
  • ポジションを手仕舞った後の数日間の価格の動きはどうであったか
  • 逆指値の置き方が狭すぎたり広すぎたりはしなかったか

 

先物のトレーダーが損をする典型的な理由

理由は無数にあって、投資資金の不足、過大取引、損切りをしないこと。

 

しかし、トレーダーが損をする真の原因のうち最も肝心なものは、経験不足で何が良くて何が悪いか分からないことである。

多くのトレーダーが損をするもうひとつの理由は、現実的でないリターンを期待することである。

 

成功のための文献・情報源

長い目で見ればトレーディングの本を片っ端から読んだことが生計としてのトレーディングという私の夢の達成に役立った。

トレーデイングや株式市場についてできるだけ多くの本を読むことが、トレーダーとして成功するためのプロセスの一部だと私は信じている。

 

面白かったポイント

ゲイリー・スミスというトレーダーのことを知らなかったのですが、「マーケットの魔術師」に出てくるフロアトレーダーや機関投資家と違い、ホームトレーダーという点が共感を持てます。

取引は、ミューチャルファンドやジャンクポンド、株式指数先物を中心に取引しているので、そのまま役に立つという内容は少ないです。

 

しかし、この本を読んでよかったのことは、トレードをビジネスとして考える、取引内容を精密に分析するということの重要性を認識することができた点です。

これによって、少し自分の中でレベルアップした気がします。

 

「トレーディングを始めたころに間違いを犯さなかったことが一つあったとすれば、それは過ちを常に教訓として同じ過ちを二度と繰り返さなかったことであり、そのおかげで私はこのゲームに踏みとどまることができたのである。」

同じ間違いを何度もやってしまう私にとってズシンとくる思い言葉でした。

 

一番得ることが大きかったのは、稼ぐトレーダーに変身した要因である「取引を精密に分析すること」です。

この本を読んで以来、過去の取引記録を振り返っていっています。

分析から自分のクセや失敗するポイントが発見でき、売買ルールの改善にもつながっています。

 

ゲイリー・スミスは、価格のモメンタムと市場のセンチメントを分析してトレードしているので、NY市場と日本市場の違いやセンチメントのデータ入手問題などで、そのまま活用できない指標や手法が多いのが難点です。

また、移動平均線やMACD、RSIはなどのテクニカル指標やチャートは捨ててしまったと言っているので、おそらく盲信してはダメだということだと私は理解しましたが、違った考え方を知るということも必要だと思います。

 

全体的にゲイリー・スミスの投資手法を日本市場で適用することはなかなか難しいなという印象です。

しかし、様々な指標が紹介されていて、どう役に立たないのか実践的に評価されている章を読むことは有用だと思います。

間違った指標を元に売買することが避けられるので、無駄な損失が回避できます。

 

「ゲイリー・スミスは、現実にトレーディングに携わっている。観念的な儲けの手口や子供だましのプログラムではなく、トレーディングで実際に利益を生む方法を学びたいと真剣に考えているなら、これは必読の書である。私はもうめったに投資の本を読むことはないのだが、本書は一言一句をおろそかにせずに読んだ。それほど重要な本なのでぜひとも手に取っていただきたい」ラリー・ウィリアムズ

 

満足感を五段階評価

☆☆☆☆

 

 

目次

第1章 自暴自棄のトレーダーへの救いの手
第2章 一獲千金の夢
第3章 先物マーケットの魅力
第4章 ダウン寸前
第5章 取引方法の組み立て
第6章 なぜ株式市場なのか
第7章 トレーディングは職業
第8章 トレーディングの感覚的フィルター
第9章 私が愛用する指標
第10章 テクニカル指標
第11章 季節性
第12章 トレーディングの本質
第13章 資金管理
第14章 ミューチュアルファンドの取引
第15章 ジャンクボンド・ファンドの取引
第16章 株価指数先物取引

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