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【第9回】ダウ理論なしでチャートを分析することはできません

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ダウ理論は、もともと株式投資用の相場理論なのですが、FXトレードにも十分に当てはまる理論です。

FXに限らず、チャート分析はダウ理論をベースに行うことが必要不可欠です。

大事なことが詰まっているので、しっかりと本質的なところを理解しておきましょう。

 

ダウ理論6つの基本原則

ダウ理論には、6つの基本原則があります。

  1. 価格は全ての事象を織り込む
  2. トレンドは短期・中期・長期の3つに分類される
  3. 主要なトレンドは3つの段階から形成される
  4. 価格は相互に確認される必要がある
  5. トレンドは出来高でも確認される必要がある
  6. トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する

 

価格は全ての事象を織り込む

市場価格は、ファンダメンタルズが反映された結果です。

ファンダメンタルズとは、さまざまな経済指標を基にした為替の本質的な価値のことです。

 

ダウ理論では、発表されている経済指標や金融政策の方向性、政治的なイベント、自然発生的な出来事などは、すべて市場価格に反映されているということです。

つまり、すでにすべての経済指標に基づいた評価が為替レートに織り込まれているので、経済指標によって今後為替レートがどのように動くのかを予測することは意味がないことだと言っています。

 

トレンドは短期・中期・長期の3つに分類される

ダウ理論ではトレンドは3種類に分類されますが、時間軸はこんなイメージになります。

短期 3週間未満

中期 3週間~3カ月

長期 1年~数年

 

市場価格は、3種類のトレンドが影響し合って形成しています。

すべての時間軸の波が同じトレンドなら大きな動きになります。

 

補足すると、理解しておきたいことは、時間軸が異なれば現れるトレンドが違うということです。

つまり、FXでいうと、同じ米ドル円チャートでも時間軸が違うと、違う銘柄を見るくらい異なるものとして見るべきなのです。

 

チャートを見る時、以下のように時間軸はいろいろ切り替えることができますが、

月足、週足、日足

時間足 1, 4, 8時間

分足 1, 5, 10, 15, 30分

 

これらの時間足は、違う銘柄として見るべきなのです。

この理解を踏まえれば、同じ米ドル円チャートで、複数の時間足で同じトレンドを示していたら、それはかなり強力なトレンドとみて間違いないことが分かるでしょう。

 

主要なトレンドは3つの段階から形成される

ダウ理論では、トレンドは3段階からなるとされています。

先行期・・・底値

追随期・・・価格が急伸

利食い期・・・最終局面

 

FXは、トレンドとレンジの繰り返しが基本になります。

 

価格は相互に確認される必要がある

FXトレードでいうと、複数の指標で同じシグナルが見られないなら、そのシグナルは要注意だということです。

 

のちほど解説しますが、テクニカルチャートを使うとシグナルという売買サインを出します。

当然ですが、単一のテクニカルチャートのシグナルだけで売買することは危険です。

ダマシという、シグナルが発生したけれどすぐにシグナルの発生前の状態に戻る、ことがよく発生します。

 

そのダマシに引っかからないためにも、複数のテクニカルチャーを組み合わせて売買サインを判断することが大切なのです。

ひとつのチャートはシグナルが出たけれど、もうひとつのチャートではシグナルが出ないことで、ひとつ目のチャートのダマシを防ぐという効果があります。

そして、複数のテクニカルチャートで同じシグナルが出るということは、そのシグナルはかなり確度が高いということが分かります。

 

トレンドは出来高でも確認される必要がある

ダウ理論はもともと株式投資における投資理論であるため出来高が確認できる株式市場では使えます。

しかし、世界中で取引されているFXの出来高を正確に把握することは難しいので、この理論については特に意識する必要はないと考えます。

 

【重要】トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する

この原則が、ダウ理論の中で最も重要です。

 

直近の高値・安値を切り上げると、上昇トレンドは継続。

直近の高値・安値を切り下げると、下落トレンドは継続。

 

高値とは、その期間一番価格が高かったポイントのことです。

つまり、買いから売りに変わったポイントであることが分かります。

 

逆に安値とは、その期間一番価格が低かったポイントのことです。

つまり、売りから買いに変わったポイントであることが分かります。

 

高値・安値を見ることは、相場がトレンドなのかレンジなのかを見極めるポイントであり、トレーダーたちに意識されるポイントになります。

 

波動を引く

為替レートは、一直線に動くものではなく、Nの字を描くように常に上下に動きながら、トレンド方向に動いています。

この上下に動くことを波としてとらえて、Nの字を引くことを「波動を引く」といいます。

これは、チャートを読む原理原則です。

 

この波動という表現は、エリオット波動という「相場は5つの上昇波と3つの下降波の合計8つの波を一つの周期として形成される」という理論から来ています。

今回、エリオット波動についてはのちほど解説します。

 

波動の引き方のポイント

波動を引き方はとても簡単で、N字を描くように高値と安値を結ぶだけです。

 

波動を引くことによって、為替レートは上下にジグザグしながら動いていることが分かります。

 

そして、ダウ理論の6つ目の原則である

直近の高値・安値を切り上げると、上昇トレンドは継続。

直近の高値・安値を切り下げると、下落トレンドは継続。

に基づいて、今はトレンドなのかレンジなのかを確認することです。

 

また、チャートの時間足をいろいろ変えて引くことをおすすめします。

時間足が異なることによって、トレンドも変わります。

 

波動を分析するときのポイント

波動と水平線やトレンドラインを組み合わせて分析しましょう。

 

高値・安値はトレーダーから意識されやすいポイントなので、過去の高値や安値でトレンドが止まるケースをよく見かけると思います。

その時は、その高値・安値に水平線を引きましょう。

 

そうすることで、チャートのパターンが見えてきます。

チャートパターンについては、次回解説します。

 

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